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パパパジャマは短パジャマ


   *   *

朝、起床してみると、痒くて痒くて堪らない。
惨めにも蚊に刺された後が赤く腫れている。
つい何も考えずに痒い個所をボリボリと掻いてしまう。

蚊に刺された後の痒み、睡眠中に刺されたことは火を見るよりも明らか。
蚊をいちいち見ることは出来なかった、寝室内はまっくらだし。

熟睡していたからのないか、何をされても、刺されても、そして刺されていても肌が鈍感になってしまっていて、というか意識がなかったからか気がつくこともなく無反応のまま刺されるままになっていた。

時々、夢を見ているかのような自分。
それとも半分は目覚めていたのか、それともトイレへと行く時間が来ていたのか、意識が戻り目覚めもはっきりとしてくる、と蚊が顔の近くを唸りを上げて飛んでいるのが聞こえるではないか!

唸りが止まった。
顔面のどこかに着陸したようだ。と同時手の平で顔面を適当に叩く。
命中したかどうかは確信は持てない、暗い中での半意識的な反応だ、ライトを付けて確認するまでもなく、
そのままベッドに横たわっていた。朝はまだ来ていないのだから、と。

両足、両手、両腕、顔と皮膚が完全にカバーされていない箇所には蚊の刺した後が幾つも見えた。

夏が来る度に、蚊の犠牲者になってしまう。



        *

パジャマ使用後感:サイズ洗濯選択を失敗してしまったようだ。
ちょうどのサイズだと思って買ったのだが、
実際に履いて、これで自己防衛が出来るぞと安心してベッドに入ってみると、
翌朝起きてみると、足首やら足の甲やらに喰い付いた後がいくつも見える。


次回はもっとサイズの大きモノ、つまり両足が全部隠れてしまう長さ、サイズのモノを選択しよう。
そしてもちろん汚れたら洗濯に出す。
短いモノよりも長いモノの方が利用価値が(わたしの場合に限ってだが)増すというもの。
長いものには巻かれろ、ともいう。巻かれるというか、身に纏う。そして外敵から身を守る。

実は上下のセットになっていたが、上のシャツは半袖であった。
長袖はないのかと探したが、なかった。
夏の期間中のパジャマ販売であったからだろうか、それにしてもズボンの方は長いので良かったと思ったのだが、そのまま半袖(Tシャツに等しいもの)を買ってしまった。

長袖は別のもので代用できるだろうと思った。
今まで半袖の寝着を着ていたのが、それも自己防衛のためにと長袖の下着を身につけるようになった。
蒸し暑く汗を書きながらの就寝を好むかのように。

両足は隠された、両腕は隠された、だから隠された肌のところには”吸血鬼”も諦めざるを得なかった。
が、隠されていない所がまだ他にもあるといことを臭いで感じ取ったのか。

もちろん、隠されていたからとて外敵は攻めてくることは出来る。全身の肌が外敵から隠されていなければならないかったのだ。

就寝中、時にうつ伏せにベッドに寝転がっていると、首筋が露わになる。
そこを目掛けて何匹もの蚊が襲ってきていた。

この両手の裏表もそうだ。顔面もそうだ。

「次は靴下を履いて、手袋をして、手拭いを首に巻いて寝るしかないな」と思った。


そうこうするうちにその年の夏は終わり、本格的な秋を迎え、蚊も姿を消してしまった。
毎年同じ事を繰り返して、ちょっと我慢していれば、いつかはこの状況も消えてゆく。つくづく自然に任せる自分、そんな自分はオーストリアで寝起きしていてもこの身、この心は日本人だと思えてきた。

蚊対策は消極的であった。
寝室の開け放たれて窓から勝手に侵入してきてどこか部屋の隅にでも隠れて、夜になると出没してくる蚊たち。蚊等の昆虫の侵入を防止するために寝室の窓にはネットが張り巡らされている。が、風雨に晒されたままになっているので、いつしか綻んできてしまっている、そんな穴等を目敏く? それとも嗅覚で見出しては寝室の中まで侵入してくるようになったのだろう。

実は寝室の窓にネットを設置しても、窓からの侵入はほぼ防げたとしても、ドアーが開けられれば、家の中、他の部屋等からの移動もあり得る。とにかく寝室は蚊の溜まり場になりやすくなっているようだ。

特にわたしの血が好物のようで、わたしは集中的に狙われる。
posted by austrian at 20:04 | オーストリアでの日々
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