ブログ内検索



新発売の日本製デジカメを持ってオーストリアに移住




海外に移住するに当たっては、 日本からは何を現地に持って行くか、
何を持って行かないか、 何を選択し、何を諦めるか。 

何も持っていかない? この身柄だけを持って行く? 
あとは全て現地調達としようか? できるものなら奥さんも現地調達?

出来れば日本で使い慣れたもの全部を持って行きたいと思った。
確かに、現地で調達出来るものもあるだろう、
だから出来るだけ身軽で行きたい、
何故なら色々なモノを国際的に移動させるにも引越し輸送費用が嵩むことだろう。




         *   *

当地オーストリアへとやって来る前、日本での買い物は慌ただしかった。

オーストリアでは多分買い揃えることが出来ないだろうと予想して、
当時日本で発売されたばかりのモノ、 以下の通りを購入した。

(1)デジカメ(キャノン製)

(2)ノートパソコン(日本語のOS Windows95インストール済)(富士通製)

(3)ポータブルのPC用カラープリンター(キャノン製)

(4)ビデオカメラ(ソニー製)

(5)卓上蛍光灯(ナショナル製)

どれも新品を一括購入、リュックサックに背負って運んで来た。
よくぞ持って来れたものだと自分でも回顧して思う。
問題なく自家運搬出来る事になっていた?


日本製のファックス機も序に購入して、
スーツケースに入れて持ってこようかと思ったが、
PCにインストール済ソフトの中にファックス機能が付いている筈
だからということでファックス機は諦めた。
嵩張るし重たい。 

日本で長らく使用していた、愛着のある、
だから一緒に持っていきたかった日本製テレビも、
日本製ビデオデッキも、日本製自動洗濯機も、
日本製電気冷蔵庫も、日本製電気炊飯器も、
日本製自転車も、日本製ベッド、
日本製ソファーも、その他もろもろ
(もう思い出せないが、全部日本製)も、
日本では二束三文で売り払ってしまった。

マイカーは持っていなかったので、売り払うことは出来なかった。
アパートは借り物だったので売却出来ず、返却した。

冒頭の(1)(2)(3)日本製品はそのままオーストリアでも
何ら問題なく使用出来るだろうと考え (同じ先進工業国ではないか!?)
安心して日本で上記のデスクワーク製品を購入、
オーストリアに持って来たのだったが、
やはり想像力不足でもあったのか、何とかなるだろう、
といった風に気楽に単純に物事を捉まえて安心していたためか、
現地にやって来てみれば、初めて否定し難い幾つかの現実に直面しなければならなかった。





当時とは1997年。春、四月だった。
カメラといえば普通の一眼レフのカメラ等をまだ意味していた。
デジカメはまだオーストリア市場に出回り始めたばかり。

そのデジカメをオーストリアに日本を代表して持参、街中、
小さな液晶画面を見ながら写真を撮っていると、
ファインダーに目を近づけて焦点を合わせるという風でも無く、
ちょっと見慣れない仕方で写真を撮ろうとしていたからか、
つまり自分撮りをやっていたのだが、
両腕を高く掲げて液晶画面を見ながら写真を撮ろうとしていた、
そんな姿が珍らしかったのだろう。
カメラを自分に向けているのだから。

『何だ何だ、それ!? 新型のカメラか、見せてくれ!』

『触らしてくれ』

『どうやって撮るんだ?』等々、

色々と話題を提供する珍しいそうな新種のカメラであった。
わたしが持参したデジカメはメモリー容量が決まっていて、
一枚につき26KB前後、90枚ほど撮れるというもの。
電源としては1.5Xのアルカリ性電池4本を必要とするものだった。
掌で握るようにして持ち運びが出来る携帯型のコンパクト・デジカメ。

このデジカメを頻繁に使用するうちに、
この日本製デジカメは電池を物凄く食うということ、
しかも当地オーストリアでは電池一本、
つまりデジカメ補充用に4本セットを買うとしても、
日本よりもべら棒に高価であることを知った。

オーストリアでは電池が他のものと比較してみると何故か例外的に高い! 
ということで内心憤慨した覚えがある。
それだったら、日本から大量に持ってくればよかった、と。
まあなんとかなるだろうではなんとかならなかったことになる。

デジカメの利便さもさることながら、
3、4回使うと電池のパワーはもうなくなってしまい、
電池を食うだけでなく金食い虫になってしまっていた。

日本からデジカメを持ち込んで来ても
当地で調達出来る乾電池が結構高価ということでは
最新のデジカメを当地で使用するにも対費用効果(高価?)を考慮に入れると
このまま使いこなして行くのもちょっと高くつきすぎると考え、
デジカメの使用頻度も次第に減ってしまった。


当時、普通のカメラ愛好家たちの間でもそれなりのプロ的な視点から、
カメラ本体内臓型メモリーよりも取り外しが利くスティック型メモリーの方が良い、
とわたしに提案してきた人がいた。

今ではデジカメのメモリーもスティック型になっているのを見ることが出来る。
バッテリーも専用のモノが開発され搭載されるようになった。
普通の電池はひつようなくなった。
が、我がデジカメはこの普通電池を必要とするモノに留まったままだった。


オーストリア国内のカメラ市場では普通のカメラを抜いて、
デジカメが半分以上席捲するようになったという報道を昨年末だったか、聞いた。
店頭に並べられているデジカメを見ると、殆ど日本の会社のブランド製ばっかり。

当時、デジカメと言えば、世界では日本が始めて発売し始めたのではなかったか。
デジカメも改良に改良が加えられて、
デジタル画像も普通のカメラの画像と遜色のない素晴らしい出来映え。
そんな最新のデジカメが欲しい! でも、先立つ元手が手元にない。

余裕が出来たら、毎回電池を4本セットで買わなくともすむ、
別のデジカメを買おうと思っている。

(2003-10-28)



何年か経った。
新たなデジカメを現地調達するようになった。
オーストリア経済に貢献するようになったと言えないこともない。

もっともオーストリアで購入したからとてオーストリア製ではない。
デジカメはほとんどが日本から輸入されてくるのか、
ヨーロッパで製造されたとしても日本製ということになっていることが殆どだ。

日本製のデジカメを現地調達、2回。

一台目はNikonnのCoolpix P4

2台目は Canon

どれもれも日本製ではないか。
日本から持参してきたものではないが。
タグ:デジカメ
posted by austrian at 23:27 | オーストリアでの日々
スポンサーリンク